Concept

和魂漢才

平安時代中期に生まれた、日本の思想上の概念。 古代日本、大陸との交流、文化が往来していたその時代、先人たちは実学の基礎を「漢学」においておりました。 その一方、実生活の中での美意識、芸術、精神性など「心」の面では、日本独自の伝統や風土を重んじ、そこでただの大陸の模倣ではない文化的、学術的昇華が生まれ、先人たちは日本ならではの独特の世界観を築き上げていきました。 それを現代の料理、レストランに置き換え、中国料理店、そして日本料理店で研鑽を積んだ料理長が、中国料理の大胆な「旨さ」、日本料理の滋味深き「美味しさ」の双方を引き出せるような中国料理を、日本の食材、風土嗜好に合わせ、世界に発信できるような中国料理に挑戦いたします。

中国菜 茶禅華

茶禅一味 ≪茶≫と≪禅≫は一体であり、相手と向き合うことと自分自身と向き合うことから究極の世界観が生まれるということ。 ただただホストからゲストへというベクトルの≪おもてなし≫というだけでなく、ホストとゲストの相互一体から美しいバランスの調和、空気が流れるというそんな思いも込められております。 ≪茶禅≫を心にやわらかな心もちでおもてなししていけたらと思っております。 この地に根ざしたお店を柔らかでゆるやかな≪最高のおもてなし≫とお客様と、自分自身と食材と向き合うことで生まれる≪最高の料理≫を日本らしい精神と食材で新しい中国料理を提供できたらと思っております。